帰宅のち日常

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「っ!!!?」 ばれてるぅぅぅ!?いやけど何も見つかるような真似なんて…… 「ああ、こりゃ仕方ないな。ばれてるぞ翔っち。行ってこい」 「そうだな、これはどうしようもない。男なら潔く行け」 急に掌を返したように俺を言いくるめようとする二人。 「なんでそんな簡単に諦めるんですか!?まだ見つかったって確定したわけじゃ……」 「は、はっくしゅん!!」 「なんで今くしゃみするんだよぉ!?」 はっ!?いけない、敬語が抜けてしまった。俺としたことが。 わざととしか思えないくしゃみをかましたリックさんをハンクさんが擁護する。 「くしゃみは鼻粘膜の刺激で起こる反射運動だ。無茶を言うな」 「いや、何でそんな詳しく説明がで『翔さん、そこにいるんですね』…………」 もうだめだ、逃げ切れない。どうしてこうなった。 穴の縁に手を掛け戦場へと向かう。振り返ればニヤニヤ顔の大人が二人。 どうにかしてここを埋め立ててやりたい、掘れないようにコンクリートでガッチリと。 「翔さん、こっちに来てもらえますか?」 「はい、いますぐ」 ひょいと一跳びで太陽のもとに立つ。不安そうに俺とアリシアを交互に眺めるシアと、目が笑ってないアリシア。何故だろう、寒気が走ったぞ。 「やあ、あのさアリシ「翔さんはシアのために私をここに呼び出したんですか?」え……ああ、うん、そうなんだよ」 気のせいだ、盗み聞きしたことを怒ってるだけだきっと。謝れば別に…… 「いやね、俺はシアが心配だったから「シアの為に俺はやった、ですか?」そ、そうそう、その通り」 なんだ、わかってもらえそうじゃな…… 「そうですか、それはそれは―――――― どうもありがとうございました」
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