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何言ってんだこの人は、
俺が死んだだと!?
「冗談だろ…」
そうだ冗談に決まってる。そんなことはありえない。いくら知らない場所だからって俺はちゃんとここに居るんだ。
地に足がついている。身体だって暖かみがあるし、制服もちゃんと着ている。
会ったばかりの人に死んだなんて言われて、信じられる訳がない。俺は信じるつもりもない。
これはきっと挨拶がわりのジョークってやつだ。
翔はジョークだと思いながらも少し焦っていた。
目の前にいる男が嘘を言っているような顔ではないように思えたからだ。
「…やはり信じてもらえないか。」
マイクを使わなかったこの呟きを聞き取ることは、翔には出来なかった。
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