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「………この原因は全て!!私の父のせいなんです…」
レイの握りしめた拳からは血が流れた。
「レ…レイっ、落ち着け」
ケビンはレイの肩を掴んだ。
「私のせいでもあるっ!!」
レイはケビンの腕を振りほどくとケビンから遠ざかった
『あんたのせいじゃないだろ』
たった一言が言えずただ
ケビンはレイを見ているだけで精一杯だった。
数分間
二人の間に沈黙が続いたが、レイがある事に気づく
「誰かこっちに来てる…」
「えっ?」
ッス
「コップが震えてる…?」
ケビンとレイの間に水の入ったコップがある多分コップは、フランダムが飲んだ水に違いない。
ッガチャ
ケビンは銃を入口のドアの方向に向けた
「け…ケビン頭を」
レイも同じ様に構えるとケビンに小声で言った。
ッドンッドンッドン
「で、でかいぞ…」
こちらに向かって来る奴の足音で大体判断出来るが……足音は、サイやカバなどの大型動物の足音だ
すると、足音は止みコップも揺れなくなった
「や、奴は……」
「っし!静かに……」
レイは、目をつむり音を聞いていた。
「しゃがんでぇ!!!」
数秒後に言った彼女の言葉が無かったら俺は死んでいただろう。
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