第一章

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今日は珍しく学校の屋上が開いていると友人が登校する時に言っていた。 なので俺は屋上で昼食を食べようと思い、わざわざキツい階段を登っていたのだ。 すると上の方からデカイ足音が聞こえてきた。 ダンダンダンッと階段を二段飛ばしで降りてきているような音だ。 俺はそいつとぶつからないように階段の端に寄っていたのだが、避けた方向が悪かったせいか、 ドカッッッ!!! 「きゃっっ!」 「うぉっ!!?」 そいつとぶつかってしまった。 俺は、なにこの漫画的な展開!とか思いながらそいつが落ちないようにそいつの手を引っ張ってやった、が 「やべっっ!」 結果は失敗したみたいだ。 手は掴んでいるのだが一緒に階段から転がり落ちていく俺達。 ドサドサドカドサドンッ!ガン! という鈍い音を立てながら。 「…っ…てぇ…」 気づいた時には階段から落ちていて、隣に一緒に転がり落ちただろう女の子が倒れていた。 一分たっても女の子が動かないので俺は心配になり、女の子に声をかけながら体を揺すってみた。 「…おぃ…大丈夫かよ…」 反応はない。 死んだんじゃねぇだろうな…。 俺は昔からオーバーリアクションな所があるからな…。まぁ今はどーでもいいんだけどよ…。 そして心配なので、もう一度声をかけながら体を揺すってみる。 「…おぃって……返事しろよ…」 やはり返事はない。 ……これってやばくね? どうすりゃいいんだ?人工呼吸?いや、それは人が溺れたときだろうよ…良くは知らねぇけどよ……というか女の子と手すら繋いだことないのに何いってんだよ俺は。 「…とりあえず保健室だな」 こういうときは保健室につれていった方がいいと判断した俺は保健室につれていくことにした。 俺は女の子をおんぶして保健室に連れていってるのだが……… 何か背中にある柔らかい感覚が……いや!女の子なんだしあるに決まってんだろーが!! そう自分に言い聞かせながら廊下を歩いてるのだが、なんで誰も廊下とか通ってねぇんだよ… いつからファンタジーな世界になっちゃったんだよ。まだ昼だぜ? いろいろな事を考えている間に保健室に着いちまったが先生とか委員の人が居ない。 まぁ居ないんじゃあしょうがないか…と思い、勝手にベッドを借りることにした。 女の子を寝かしたので帰ろうとしたら誰かが俺を呼び止めた。
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