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「アナタがあの能力を使うなんて珍しいわね」雷斗が振り返るとリリカがいた。
「リリカ様・・・。いらしてたんですか!?」
「キスで身体の中のエナジーを吸い取る能力・・だったかしら」
「好きな人とキスが出来ないからって忌み嫌ってたのにどうして使ったの?」
「まさかとは思うけど・・監視してるうちに好きになった?
いえ。。あの子に興味を持ったのね?」
「そんな事はありません。リリカ様以外の女に興味なんて・・」
「私以外に興味を持ったっていいのよ?
たくさんの女性と恋愛した方がよりいい男になるのよ?」
「リリカ様。。」
(俺のような人間にもこんな言葉をかけてくれるなんて、やっぱり優しい方だ)
「でも俺にはリリカ様以外の人間なんていりません。リリカ様が女王から退かれたらこの仕事から手を引きます。」
「あなたは犬のように忠実ね。そんな実直さも嫌いじゃないわ」
「でも今日から暫くは来なくていいわ。っていうかもう来なくて結構よ」
「リ、リリカ様それはもしかして・・・俺はもういらないという事ですか」
リリカは冷たく言い放つ
「あなたと出会った時に言ったはずよ。
私以外に興味を持つこと、好きになる事は許さないと。
だからもうあなたは用済みよ、消えて。」
「それからあなたがしてた仕事は他の人に引き継ぐから。」
「・・・分かりました。」
雷斗はショックで力無く返事をするしかなかった。
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