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4話リリカとの出会い/ハナの協力
雷斗がリリカと出会ったのはこの学園に入学した頃だった。
雷斗は成績優秀で運動神経もバツグンだったので学園の人気者でモテていた。
「なんだか楽しくなさそうね。モテモテなのに心ココにあらずって感じよ?」
「そんな事ないよ。
モテモテで困ってたんだ」
すると彼女が突然手を握ってきた。
「君初めて会ったのにいきなり手を握ってきたりして大胆だね。」
「あなた、特殊な能力を持ってるのね。」
「な、何でそれ。。」
「ふふっ♪驚いた?
私の能力なの」
「能力・・・?」
「私ね、触れた人の過去・現在あと家族構成とか性格とかも解るの。」
「すごいよ!そんな能力無敵じゃないか★」
「それに比べて俺の力なんて・・触れただけでエナジーを吸い取ってしまうんだ。
撒き散らす事も出来る。でもこんな能力あったって意味ないよ」
雷斗はこんな自分を変だと思っていた。しかし――
「あなただってそんな素敵な能力持ってるのに、何かに生かさないなんておかしいわ!」
(こんな事言ってくれた子はじめてだな)
「決めたわ!私とあなた、あともう数人集めて誰も私達に逆らえない絶対的で完璧な学園を作るの!
協力してくれるでしょ!」
「誰も逆らえない・・・強くて、完璧な学園・・・・。」
「分かったよ。協力するよ」
彼女は笑みを浮かべ
「ありがとう!よろしくね!」
「よろしく」
雷斗も笑顔で答える。
これが雷斗とリリカの出会いの始まり―――
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