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ハナは雷斗に続けて言った。
「先輩、さっき言ってましたよね?
私がイジメられてた時見過ごせなかったって」
「言ったけど。。それが?」
「私は素の先輩はそういう正義感が強くて他人を放っておけない性格なんだと思いますよ?」
「俺が?正義感が強い?」
「はい。私はそう思いますよ」
「あはははっ!笑わせんなよ。」
今ままでの雷斗とは一変して表情が変わる
「お前さぁ、考えが甘っチョロいんだよ。俺の能力わかってんだろ?なのに無防備に俺に近づいたりして・・・」
そういうと雷斗は、少しずつハナとの距離を縮めていき、あっという間にハナを壁に追いつめた。
そしてハナの顔の辺りに右手を置く。
「お前・・・近くで見ると結構可愛いな。」
雷斗はハナの耳元で囁いた。
「!!」
思わず顔が赤くなる
「何そんな事で赤くなってんだよ★
ハナちゃん可愛い」
「そういえば、お前の事イジメてた俺のファンとか言ってた女達もこうやって近づいてキスしただけで今のお前みたいに顔赤くして物欲しそうな顔してたっけ」
「それでキスしてやったら、気ぃ失って倒れた。俺がエナジー吸ってやったらからな」
「そんな事するなんて先輩・・・ヒドい!」
ハナは涙ぐみながら雷斗に言った
「ヒドい?どこが?
不用意に俺に近づく女が悪いんだろ?」
「そんなっ・・・!!」
「俺は今までこの力でこういう汚い仕事をたくさんやってきた。この力のお陰でこの学園の女達はみんな俺のとりこだ。
俺の言うことなんて何でも聞くぜ。」
「じゃあ、もし私が先輩のキスの能力で倒れなかったら、あたしに協力して!
リリカと敵対してもらうから。」
「じゃあ、俺のキスでお前が倒れたらお前のすべてを俺が奪う。そのキレイな体も何もかも」
「一瞬で天国に連れてってやるよ。ククッ。」
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