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自分がクイーン候補に選ばれた事など知るよしもない1人の女子生徒が私立白崎学園の門をくぐった。
彼女の名は、森澤ハナ、16歳だ。
「憧れの白崎学園・・。ついに入学だぁ!」
そして、入学式が始まり、1人の人物が講堂の壇上にあがった。
「新入生の皆さん、こんにちは。私はこの学園で生徒会長をしている、鳳リリカです。この学園に入学した今日、この時よりあなた達は、私に逆らう事は許されません。」
講堂に集まっている新入生たちから、どよめきが起こる。
「ねぇ…あの人何言ってるの?」
「逆らう事を許さないって、どういう事?」
「私に対して忠実に働いた生徒には、そうね‥男子はこの学園でランクの高い可愛い女子を褒美として差し上げましょう。そして女子には、学園で一番人気の高い男子と、生徒会への入部を許可します。」
「私の話は以上ですわ。皆さん有意義な学園生活を送って下さいませ。」
そう言うと彼女は講堂から姿を消した。
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