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「また寝てるわ…」
私がアジトにくると必ず寝てる彼。…よく寝るわねー。
そっとのぞき込めば穏やかな寝顔が見えた。
「起こすのは…今日は可哀想ね…」
起こさないようにその場を離れ、テレビをつける。
最低限までボリュームを下げ、何かやってないかとチャンネルを回していく。
「ニュース番組に…ドラマに…ワイドショーか…いいのやってないわね」
そう言ってリモコンの電源ボタンを押そうとしたとき――
「…あら?」
ワイドショーの取材リポーターの紹介で出てきたもの。
それは青く光る涙型の宝石が埋め込まれ、周りにもそれを引き立てるような装飾がされたティアラだった。
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