プロローグ

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ビルを入る前に振り返る。 誰も知った人はいない…ね。 看板は出ていない。 4階でよかったんだっけ。 エレベータのボタンをためらいながら押す。 降りるのがちょっと怖かった。 相当、怖いことしようとしてるのに。 オフィスの一角のようなピカピカの受付には誰も座っていなかった。 私が今勤めてる会社と同じくらいの綺麗さ。 大きなカラーの花が生けてある花瓶の横に銀のベルがあった。 鳴らそうとした瞬間、奥から誰か出てきた。 私はうつむいた。
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