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「ねぇご主人さまー」
１週間前に飼い始めたペット
既に懐いていて事あるごとに俺をよぶ
「なぁ」
「ん？なーに」
呼び掛けれると
首をかしげじーっと俺の言葉を待つ
「ご主人さまって呼ぶのやめないか?」
「ご主人さまが嫌ならやめるけど…なんて呼べばいーの？」
ご主人さま、以外なら正直なんでもいい
だがなんでもいいと言えば美海は変なあだ名をつけそうだ
「普通に名前で呼んでくれ」
「海里さま?」
なんで様をつけるんだよ
「様はいらない」
「みさと?」
そう言ってまた首をかしげた
「うん、よくできました」
そう言いながら頭を撫でてやると
ふにゃりと破面した
「みーさーとっ」
なにがそんなに嬉しいのか
よく分からないが
名前を呼びながら抱きついてきた
「えへへっ」
俺を見上げ嬉しそうに笑うと
腹に顔を埋めしばらく抱きついていた
「飼い主が名前を呼ばしてくれるの初めてだから、何だか嬉しいんだ」
そう言いながら
強く抱きついていた美海
END
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