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少女はトコトコとカウンターの前まで歩いてくる。
「どうした?嬢ちゃん?参加するかい?」
テンチョーは誰であろうと分け隔てなく権利を与える人だから、この受け答えは当然だった。
「はい…参加します…」
少女はディスクをいっそう強く抱き締めながら答える。
「名前は…「ギャハハ!あんなガキが参加するんだってよ!!」~ーっ…またアイツラか…」
テンチョーの言葉を遮って笑い声をあげたのは、最近この町に来たゴロツキ決闘者どもだった。
「嬢ちゃんはお家でオネンネしときなよ!ギャハハハ!!」
二人組のコイツラは手下も使って店に響くくらいの笑い声をあげだした。
「てめぇら…黙って…「おじさん?私とデュエルしませんか?」…なっ!」
僕はテンチョーが止めるのを予想してたが、少女の行動までは読めなかった。
テンチョーも目を丸くして驚いている。
そして再び少女が口を開く。
「私とデュエルしましょう。」
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