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「充、大丈夫か?」
その夜、住田が心配して電話をかけてきた。
「はい、大丈夫ですよ。ご心配いただいて、ありがとうございます」
住田からの電話は、充にとってとても嬉しい事だった。
自分を、心から、心配してくれる人。
充は、嬉しい気持ちで、目を閉じた。
その翌日、心配して、晴が声をかけてきた。
「充、大丈夫なのか?」
「はい。ご心配をおかけしてすみません」
「こっちこそ、調子にのって…悪かった」
少し会話を交わし、それぞれの部屋へ行く。
それから、特に変わった事もなく3ヶ月が過ぎていった。
そんな、ある日曜日に、住田は買い物に出けていた。
ところが…
ある光景が目に入った。
充と、あの晴が一緒に親しげに話していた。
でも、それは、同じ職場なら、おかしくはない。
だが、2人の手には、指輪が光っていた。
ハッキリとは見えないのだが、お揃いのように見える。
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