284人が本棚に入れています
本棚に追加
「…そうだよな。充に好きな相手がいても、おかしくはない」
そう、つぶやいた住田に、信じられない言葉が聞こえてきた。
「充、住田さんへの想いは、消えたのか」
「はい。消えたというか…今でもとても頼りになる人ですけど、恋心…は無くなりました。
でなければ、この指輪は、つけませんから」
その時、住田の中の何かが崩れていくのが、わかった。同時に、3ヶ月ほど前に、充のアパートに行った時の言動の意味を理解した。
「あれは…充…」
住田は、その場にいられなくなり走って行ってしまった。
まさか、そばに住田がいただなんて、2人とも知るはずもなく…
晴と充は、ある店に入っていった。
あの出来事をキッカケに、少しずつ親しくなり、2ヶ月前に晴から充に告白をしたのだった。
「充、他の人間とも、身体は繋げてるけど、プライベートは絶対に浮気しないから!!オレと、付き合ってくれないか!?」
一方の充も、仕事では何人かと関係しているため、戸惑った。
それに、あの人…住田への想いがあったから。
しかし、充は、晴からの告白を受けた。
告白されてから、1ヶ月経った時の事だったが。
最初のコメントを投稿しよう!