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充が再び目を覚ました時には、住田はいなかった。
そして、一枚の書き置きがあった。
内容は、危ないから、鍵を外からかけたので、また夕方あたりに、鍵を返しに来ますという事だった。
「…やだ。行っちゃったんだ」
時計を見ると、午後一時を過ぎていた。
充は、すぐに、住田にメールを送った。
携帯の番号とアドレスは知っている。
すると間もなくして、メールが返ってきた。
すぐに、アパートに行くという事だったので
待っていると、鍵の開く音がして住田の声がした。
玄関に行くと、住田が鍵を手に立っている。
「充、ごめんね。うっかりしてて。鍵は、何もしてないから大丈夫だよ」
「いえ…こちらこそ、すみません」
充は、鍵を受け取る。
「じゃ、無理をしちゃダメだよ。また明日」
「えっ…」
パタン。住田はドアを閉め行ってしまった。
「………」
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