終わり無きゲーム

始まり

夜は既に０時をまわっていた。

日付が変わったことも気にせず、部屋で一人の少年は机のパソコンにずっと向き合っている。

すると突然、パソコンの画面が真っ赤になりだした。

「！」

そしてその赤い画面の中央上の位置に一つの小さなクリックボタンが現れた。
そのボタンの上に黒文字で

― あなたはゲームをダウンロードしますか？ ―

たった一行そう書かれてあった。

少年は目の前の画面をしばらく見ていた。

特に今ゲームがしたいという訳じゃない。

５分もしない内に少年はバックスペースのキーを押した。

けれど画面は変わらなかった。

「………。」

少年は何度もバックスペースキーを押したが、やはり画面は何の反応も示さない。
ただ赤い画面とそのボタンだけが残っているだけだ。

「拒否権は無いのか…？」

少しながらイライラを覚えたが、これは嫌でもダウンロードしろという事だろうか…。

(まぁ、ゲームは嫌いじゃないけど…)

少年は仕方なく、マウスに手を起き、画面に出てきたマウスの矢印をクリックボタンのところまで持ってきた。

そして

カチッ

ボタンをクリックしたのだった。