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クリックすると、真っ赤だった画面は黒くなり、パソコン全体を電流が流れ出した。
少年の耳には電流音がはっきり聴こえている。
バチバチバチ…
「な、なんだ…!?」
まさかあの偏屈なボタンをクリックするとパソコンがバグるのか?
慌てて椅子から立ち上がろうとしたその時、
ピッ!
自動でパソコンの電源が起動されたらしく、画面が白くなり始めた。
「?」
立ち上がろうとして中腰の様な体勢になっていた少年は椅子に座り直す。
けれど、白くなった画面からだんだんと光が強くなっている。
「ヴッ…!?」
少年は眩しさに腕で目を隠した。
そして、部屋中がその白い光で包まれてしまった。
・
・
・
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光がおさまると、少年は覆っていた腕をダランとさせ、気を失った。
すると青白くなったパソコン画面から無数の線やコードが出て来ると、気を失っている少年の腕に巻き付き、服を突き破っては身体に侵入してきた。
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