ぶっちょサーンまでの道のり

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私と現アシ君である海人との出会いは今のところベストお笑い賞にノミネートされている。 はじまりは長野のど田舎、須坂市だった。 当時、おサルさん軍団のブレーン(馬鹿だが)をしていた。 おサルさん軍団というが実際には日光の猿軍団よか凄いことをしていたわけではない。 おサルさん軍団のボス、Sと私は席が前後であったから割りと計画はサクサクと通った。 何をしたかと言えば、 ・黒板消しにたっぷり白墨をカスをくっ付けたやつを新卒の信大出の社会科教師の頭の上に落としたり ・担任(東北大学出の国語教師)の机(職員室と教室の合わせ技)にプレ〇ボーイ、ザベ〇ト等々のエロ本の切り抜きをいれておいたり していた。 それらによって得られたものは反省文という一枚が原稿用紙三枚ぶんの紙であった、それも束で。 反省文というやつは反省しているやつが書かないと仕方がないので私はアラビアン・ナイトを地でいく長編の物語を書いていた。 私は昔から文章というやつが好きだったらしく、小学生になって初めてもらった教科書に書かれていた面白くて見慣れない文章は帳面に書いていた。 今はもうないが須坂駅前のミスター〇ーナツで例のくだらない小説を書いていたのだがふとその書きかけの紙を店に置き忘れてしまったのだった。 くだらない小説ではあったが担任を編集者代わりにし、一部から面白いと言われていたので置いてきてしまったことに後悔したのだった。 翌日、異変が起きた。 なんと隣に座っていたらしい高校生が私の小説を拾って、更に学校まで届けてくれた。 そして一言、 「この子には才能があります。もしよろしければこの子が書いたこの小説を読ませていただきたい。」といったのだった。 担任はウキウキで私の許可なしにそれまでのすべての小説を見せびらかした。 担任が許可なしに見せびらかしているという情報をキャッチするや否や私は高校生と担任のもとへと向かった。 「おや、これの作者の方ですか。」 「えぇ。そうですね。」 それだけをいうとじっとりと相手を睨み付けてやった。
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