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「ブルーマザーから電話だ」
全員通話ボタンを押す。
『た、大変だ! またバリアが解かれて、モンスターが襲ってきたんだ!』
「なっ!」
全員硬直した。
『頼む!応援を、応援を!!
う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
』
ツーツーツー・・・。
「・・・おい・・・返事しろよ!おい!・・・・・・くそぉ!!」
鳥花は地面を思いっきり殴る。
ざわざわかさかさ・・・
森が揺れる。
「行こう」
長瀬が歩きだした。
「悔しくないのかよ!自分の無力さとあの野郎の手のひらで踊らされていることに!!」
鳥花は半泣きで訴える。
長瀬は足を止めた。
「・・・決まってるだろ」
「悔しいに決まってるだろ!!!!!!」
長瀬は前へ、一歩ずつ前へ、再び歩きだした。
「行くぞ鳥花。長瀬さんの考え方が正しい」
竜牙はそう言って、長瀬のあとをついていった。
それにつられて、ほかの四人も歩きだした。
「鳥花・・・行こ」
遥が歩きながら言った。
「・・・・・・ああ」
島の中心部まであと18キロメートル。
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