泣き虫な僕

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高校2年の冬休み、中学の時から付き合っていた彼女に浮気された。 彼女はあっさりと謝ると、僕が怒り出す前に別れを切り出してきた。 僕は怒ることもせずに惨めなほど彼女に泣きついたが、彼女は僕をあっさりと捨て浮気相手の男と付き合った。 ボクはひどく傷ついていた。 身近な人の死や、失恋などの経験が無かったボクにとって彼女に捨てられたことは、この世の終わりとも思えるほどに悲しい出来事だった。  僕は彼女から気を紛らわせるために、いつも何かしていた。  しかし高校生の僕にするべき事はそう多くなく、やる事が無くなると彼女のことで頭が一杯になり、泣いていた。
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