8人が本棚に入れています
本棚に追加
暴れて大声を出したせいもあり、酷く喉が渇く。
見上げればシャワーヘッドが上部に取りつけられており、壁の半ば程にあるコックで水が出せるようだ。
どうにかしてコックを動かせないかと両足を上げてみたがまるで届かない。
足を下ろして恨めしそうにシャワーヘッドを眺める。
「このままじゃ俺、干からびちまうよ。」
いつ開放されるかも分からず、水も食事も与えて貰えるか分からない。
大声で助けを呼ぼうかと思ったが、周りの様子が分からず動けない状態で騒ぎ立てても状況が好転するはずもない。
今は少しでも体力を温存しようと意識だけバスルームの入り口へ向けて目を閉じた。
最初のコメントを投稿しよう!