挨拶代わりのプロローグ(特に挨拶はしないが)

2/3
16人が本棚に入れています
本棚に追加
/97ページ
少し、鬱陶しい面倒臭い話になるが、適当に付いてきて欲しい。 とまあ話の前にこう書くのもなんだが。 AM08:02 登校時間。 誰がそう決めたのだろう。いつそれを決めたのだろう。 それを知っている人は、きっとどこにもいない。 それでも人間は、 その発祥も経歴もわからない"時間"という得体のしれない、実際には可視すらできない何かの流れというしがらみに捕われて生きている。 しかしそれをしがらみとすら思わない。 生まれたときにそこにあったモノには全く違和感を覚えないのが人間だ。 方言などが例にあたる。 まったく愚かである。 だがもしも、ソレに気付いたとして、だからといって生き方捉え方が変わるかといえばそうではない。 いくら気付いても、いくら危機的状況だとしても、 今の生き方を切り捨られることなど普通の人間には出来ない。 環境問題に取り組み、エコロジーエコロジーと説く お偉方の自宅には、高級車やら電子機器の群れやらクーラー、ヒーターが、 所狭しと並んでいることであろう。
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!