― 追放、解放、それとも出世? 堕ちた天使の就職先。 ―

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「……わかりました。そこまで言うのならば、仕方ありません。折半案ですね」 「折半案?」 「ええ。貴方は取り敢えず魔界で魔王として君臨します。しかし、未来永劫魔王でいろとは言いません。貴方は魔界で魔王となり――」 *** 「というのは如何です?」 「いいだろう。交渉成立だ。だが、条件がある――」  神様は続けられた言葉に不満げに顔を歪めながらもそれを容認した。  この時、シェルクの魔界行きが確定したのである。  そして、後にこの折半案が思わぬ方向に影響していくこととなるのだった。
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