― 悪魔? いいえ、天使です。 ―

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 うっうっ、何なんだこの悪魔は……!  今まで出会った天使は、まだ話が通じたのに……  発言権が無いらしい私は、胸の内で泣き言を漏らして俯いた。 「……シェルク。お前、仮にも天使なのだから、もう少し自重しろ」  初めて聞いた新たな声に勢い良く顔を上げる。  言葉を発したのは後ろに控えていた片割れだった。  『シェルク』と言うのは青年の名前なのだろう。  淡々とシェルクを窘める男の私を庇うような物言いに視界が、ぱあっと輝いた。  そうだ! 部下A、もっと言ってやれ! 
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