2867人が本棚に入れています
本棚に追加
「その“ガキ”相手に大人げないとは思わんのか……」
こめかみを押さえて嘆息し、もう一度口を開いた。
「それに、女も子どもも関係なかろう。我等は神に仕える身。弱き者を守り、人を導くのが役割だ」
「レイくんは馬鹿だね~。シェルクは天界の規範から、かな~りズレてるから言っても無駄だって!」
レイトスの真面目なお説教を茶化してケラケラ笑う、もう一人の男。
かなり陽気というか、明るい感じのする人だ。
「……カイン、少し黙っとけ」
レイトスが静かに告げると、にやけ顔のままカインは肩を竦めて口を閉じた。
最初のコメントを投稿しよう!