― 悪魔? いいえ、天使です。 ―

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「その“ガキ”相手に大人げないとは思わんのか……」  こめかみを押さえて嘆息し、もう一度口を開いた。 「それに、女も子どもも関係なかろう。我等は神に仕える身。弱き者を守り、人を導くのが役割だ」 「レイくんは馬鹿だね~。シェルクは天界の規範から、かな~りズレてるから言っても無駄だって!」  レイトスの真面目なお説教を茶化してケラケラ笑う、もう一人の男。  かなり陽気というか、明るい感じのする人だ。 「……カイン、少し黙っとけ」  レイトスが静かに告げると、にやけ顔のままカインは肩を竦めて口を閉じた。
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