― まあ、犠牲は付き物ですから仕方ありませんよ。 ―

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 いやそれにしても魔界に着いたら、シェルクに付きっ切りですよ、みなさん。  私、生きていけるかな? 誰か保障をください。……ないだろうけど。  とかなんとか言ってみた所で私があのゲートを潜るのは決定事項でして、覚悟を決めるのが遅ければ遅いほど、向こうに着いた瞬間殺られかねないという現実。  私は悲愴さを漂わせて、神様達を振り返った。 「あの、どうかご無事で……置いていく私をお許しください」 「そちらこそ。どうか、どうかご無事でいてくださいっ。死んだら天使にしてあげますから、安心してください!」  涙を流しきつく握手をして、互いの無事を祈りあいながら、私は縁起でもない発言に怒りを感じずにはいられなかった。
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