― 魔王様(仮)に告ぐ。警告文に御注意あれ。 ―

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「派手な登場だな、おい」  ゲートを抜けたはいいが、勢いを殺せぬまま地面へと顔を埋めた私にシェルクが放った第一声だ。  私は別に派手な演出を望んだわけではなかったんです……。普通に、地味に登場したかったんです、本当は。  そんな私への追い撃ちはよしてください、なんて願い聞き届けられることもなく、頭上から声が降ってくる。 「リーゼ様っ、なんとお労しい! 泥まみれではありませんか! さぁっ、今すぐお脱ぎください。しつこい汚れは早く落とすことが肝心ですから!」 「来ないでください変態っ!」
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