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人通りの少ない路地裏に、私、リーゼ・ロヴェルはいた。
正確に言えば、路地裏の木箱とごみ箱の間に。
何故、こんな所に身を隠しているのかと言うと、ここに至るまでの経緯は何とも間抜けなものだったりする。
とある任務で人間界に来たのだけれど、運悪く街中で肩をぶつけた相手が宿敵だったのだ。
勿論、笑顔で手を振って「はい、さよなら」という訳にはいかなくて、追われている真っ只中。
敵は3人、味方はなし。
まさに絶望的な状況と言えるだろう。
だけど、我等の悲願達成の為に捕まる訳にはいかない。
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