― 悪魔? いいえ、天使です。 ―

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 暫く無言で対峙していたが、中々動き出す気配がないから後退りをして逃げようとしたら、後方で小規模な爆発音がした。 「逃げるつもりなら次は当てるぞ?」  青年が楽しそうに、それでいて小馬鹿にした薄ら笑いを浮かべた。  硬直していた身体はすぐに震えだして、今にも腰を抜かしそうになる。  そんな中で必死で口を動かす。 「ぼ、暴力はいけません! どうぞ穏便に……」  最後まで言い切らないうちに、先程よりも大きな爆発音が私の体を揺らがした。
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