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「そうだろうな」
青年は横柄に頷き、一歩足を踏み出した。
それに一際大きくびくりと身体を震わせ、ついに腰が抜けて座り込んでしまった。
「こ……こ、来ないでよっ!」
「おいおい、もう抵抗しないのか?」
「っ助けて……!」
「馬っ鹿だなー。敵を助ける訳ないだろ? もう少し考えてから物を言えよ」
脅える私の反応を楽しむようにゆっくりと近づいてくる。
こいつには話が通じないと悟り、後ろに立ったままの2人に視線を向けて懇願する。
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