― 悪魔? いいえ、天使です。 ―
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「お願いっ、助けてっ……!」 悲鳴じみた声で助けを求める私の目の前に、立ち塞がるように青年が足を止める。 美しい顔立ちに銀髪が映える好青年然とした柔らかな風貌に状況も忘れて見惚れてしまった。 そして青年は私に微笑み、手を差し延べると―― 衿元を乱暴に引っ張った。 「ひっ!」 「あん? 何言ってんだよ。助けるなら俺を助けろよ、お前等」
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