04泡雪

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陰る月に抱いた思い 貴方は言う「君が好き」だと 温かく優しげな笑みに戸惑う心は隠せなくて 濁りきった瞳に映る一筋の光 空に舞う静かな雪がゆらり 僕の頬を冷たく濡らす 触れた指先から感じた愛情を なかった事に出来たのなら良いのにと 皮肉に笑い道化を演じる 自分はきっと滑稽だろう…? 冷たい身体に凍てついた身体 貴方は私を抱きしめた「君を守るから」と 氷の様に頑なな心を溶かした貴方を忘れてしまいたい… 息をする程苦しくなる肺に 時節感じる冬の空気は深く 僕を突き刺す刃と変わる 揺れる瞳に上気した頬を 静かに見つめた貴方を消してしまえればいいのに 醜い思いを抱く自分はきっと穢れているのだろう? 『ただ恐かったの…』 頭の中で反響する苦痛な叫びは 僕自身を犯し壊すの 本当に望んだ事にすら見なかった事に したかった… でも貴方はそんな僕を許してはくれないんだね… 今はただ引き寄せられた小さな体を 緩められる事のない抱きとめる力強い腕に 愛おしく思う先の見えない願い事を委ねて 落ちては消えゆく儚い雪の様に静かに笑みを浮かべよう
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