第一章

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真っ暗闇… 真っ白の次は真っ暗かよ。 ……なんかあったけぇな…なんだこれ。 …あ?目の前に白い光が… 「…ここは…」 俺はぼやける視界の中、目だけを動かし辺りを見回した。 俺の…アパート? 辺りを見回せば見覚えのある部屋に見覚えのある家具。 間違いねーよ。 ここは俺の部屋だ。 きたねーし。 視界がハッキリしてきたところで俺は体を起こした。 「…ん」 ……………………………………………………………………………ん? 今の俺の声じゃねぇぞ。 俺の横で何かがモゾモゾと動いた。 なんだよこれ。 俺の体にピトッと寄り添うこれはなんだ。 毛布を被っててわからない。 俺は恐る恐る毛布をめくった。 ーパサ… 毛布をめくるとそこには…… 「すぅー、すぅー…」 真っ白いガキが寝息をたてて眠っていた。 こいつは誰だーっ!? 「なんだよこいつ…」 もしかして…こいつがジジィの言ってたガキか? てか…こいつなんで…
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