第1話 闇夜に煌めく処刑鎌

3/4
前へ
/32ページ
次へ
「どうも、お嬢さん」 声の主はわたしから少し離れた所に着地した。 そいつは毛むくじゃらの狼の様な姿をしていた。いや、それよりもっと気持ち悪い。 魔人、か… 「かわいいお嬢さん、あんたの血、見せてくれよ」 あんたなんかに、かわいいって言われても嬉しくないんだけど…。 わたしは魔人を睨みつける。 そして制服のポケットから生徒手帳(ライセンス)を取り出し、魔人から見える様に掲げた。 「魔人識別番号D-002、神の名のもとに」 わたしは魔人をさらに力をこめて睨みつけた。 「粛正します!」
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加