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「どうも、お嬢さん」
声の主はわたしから少し離れた所に着地した。
そいつは毛むくじゃらの狼の様な姿をしていた。いや、それよりもっと気持ち悪い。
魔人、か…
「かわいいお嬢さん、あんたの血、見せてくれよ」
あんたなんかに、かわいいって言われても嬉しくないんだけど…。
わたしは魔人を睨みつける。
そして制服のポケットから生徒手帳(ライセンス)を取り出し、魔人から見える様に掲げた。
「魔人識別番号D-002、神の名のもとに」
わたしは魔人をさらに力をこめて睨みつけた。
「粛正します!」
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