第1話 闇夜に煌めく処刑鎌

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「どうも、お嬢さん」 声の主はわたしから少し離れた所に着地した。 そいつは毛むくじゃらの狼の様な姿をしていた。いや、それよりもっと気持ち悪い。 魔人、か… 「かわいいお嬢さん、あんたの血、見せてくれよ」 あんたなんかに、かわいいって言われても嬉しくないんだけど…。 わたしは魔人を睨みつける。 そして制服のポケットから生徒手帳(ライセンス)を取り出し、魔人から見える様に掲げた。 「魔人識別番号D-002、神の名のもとに」 わたしは魔人をさらに力をこめて睨みつけた。 「粛正します!」
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