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俺たちの住む街に戻る頃には夜になっていた
ポツポツだけど、真來は俺の話に耳を傾け、自分のことも話してくれる
会話は途切れず、楽しいちょこっとドライブ
真來が好きな焼肉屋に入り、俺は焼肉奉行だ
「どんどん食えよ」
「食べてるよ」
「真來はもう少しくらい肉をつけろ。俺がプニプニにしてやる」
「断固拒否」
そうは言うけど、ライス中をパクパク食べる姿は気持ちがいい
幸せそうな顔して食うから、どんどん食べさせたくなる
「レモン、こっちな」
タン塩用のレモン汁を絞り、真來の前に置く
「ありがと」
ニッコリ笑って、俺の口にカルビを差し出してきた
素直に口に入れる
「美味い!!」
「自分も食べなよ」
「真來が食わして~」
さっきは自分から食べさせたくせに、いざ言われると真っ赤になって戸惑う
でも、真面目だからまた肉を俺の口に運んでくれた
真來はホント可愛い
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