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「いただきます」
真來がサンドイッチを一口食べた
「美味しいっ」
嬉しそうに微笑んだ
俺までつられて笑った
真來が喜ぶならいくらでも作ってやる
「スープも美味しい」
「それインスタント」
「失礼しました」
「こちらこそ」
二人で笑った
穏やかな日曜の朝
それを邪魔する来訪者
チャイムの音に真來が緊張する
「食べてろ」
真來の頭を撫でて、モニターを見る
映っていたのは矢部だった
「朝から何?」
「モーニングのお誘い」
「今、食べてんだけど」
「マジ?じゃあ俺のも作って」
俺は渋々ドアを開けた
「あれ?もしかしてお邪魔?」
真來のブーツを見て矢部がニヤニヤしながら顔を上げる
「そう、超お邪魔」
「じゃあ、お邪魔します」
お構い無しで矢部はリビングに歩いていく
「わっ、村田さんだ」
真來は矢部の登場に持っていたスープマグを落とした
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