☆ 6 ☆

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「悪い、真來。隣の隣の住人」 矢部を指差す 「おはよ、村田さん」 「お……はょ」 無駄にニコニコ笑う矢部と完全に俯いてしまった真來 「矢部、座れ。真來を怖がらせるなら追い出すぞ」 「はいはい」 真來の頭をまた撫でて、キッチンに入る 矢部のサンドイッチを作りながら、二人を伺う 「昨日、デートどこ行ったの?」 「………水族館」 「へー、楽しかった?」 それ、俺も聞きたい 「………うん」 ヨッシャ!! 思わず、ガッツポーズ 「そっか。じゃあ、二人は彼氏彼女?」 「矢部!!余計なこと聞くな!!」 慌ててキッチンから叫ぶ 「何で?昨日、泊まったんだろ?」 真來を見れば、真っ赤になってこれでもかというくらい俯いてしまった 今にもダイニングテーブルに額がつきそう サンドイッチを運び、真來の隣に座る 「俺たちのペースがあるの!矢部が急かすなよ。真來、気にするなよ」 もうサンドイッチにかぶり付いてる矢部は『はいはい』と適当な返事をする 真來はやっと顔を上げて俺を上目遣いで伺う 安心させるようにまた頭を撫でた 少し肩の力を抜いて、小さく微笑みサンドイッチを食べた 矢部がそんな真來と俺をニヤニヤ見る
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