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電話を終える頃、矢部が事務所に戻ってきた
「ただいま」
「ちっ」
思わず、舌打ちしちまった
矢部が俺の頭をはたく
「何なんだ?」
「何でもない」
諦めてデスクに座る
少し落ち着いてきた
甘かった
柔らかかった
可愛かった…
あのメガネ、ネクラ、地味なあいつ
衝動的に我を忘れてしまうなんて俺らしくない
でも、仕方ない
真來は俺のめっちゃ好みだったんだから
あいつは必ず俺の彼女にする
俺に落とせない女はいないんだから
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