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「んじゃあ、俺はここで…」
信号無しの交差点。ここがいつもの別れ場所だ。
「うん。またぁ、明日!」
「おう、また明日」
俺は朱華丸と別れて家に帰った。
――――――
「ただいま」
家に入る。タニが来るまで本を読むことにした。
沈黙の空気が周りに漂う。因みに今家には俺1人だ。
両親は仕事で外国へ。兄弟も今はバラバラの家で過ごしている。(別に喧嘩した訳じゃなえぞ!成り行き、成り行き。)
そこで――
ピンポーン
インターホンがなる。
はやいな…と呟きながら本を読むのを止め、走って玄関に行く。
「は~い、どちらさ~ん?」
「ん、勇者!」
「…。あ~タニな、あがってくれ」
そう言ってドアを開ける。
「チッ。ばれたか…」
タニは舌打ちをついて家に入る。
「そんなの言うのお前位じゃね?」
俺は笑った。
タニは素早く、無言で俺を指でさした。
(こいつ…!)
殴りたい気持ちになったが、ここは抑えた。
気を取り直して…。
「さて!今日は何を倒す?」
「もちろん、ダオス!」
「あいつテイルズ最強だよな~絶対」
「だな~」
で、職業を決める。
「よし!俺、剣士~」
「んじゃ俺も剣士!」
『…』
しーんとなる。
「…おいっタニ!そこかぶるとこかよ!」
「いや、かぶらないぞ。俺は細剣でいくからなっ!」
「でたぁ!タニの十八番!」
タニは素早い動きが得意分野なんだよな。
「んじゃ俺は普通の剣で行くか…っと、仲間はユーリとエステルでOK?」
「いいよ~」
二人はゲームを開始した。
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