第一章 少年の日常

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「んじゃあ、俺はここで…」 信号無しの交差点。ここがいつもの別れ場所だ。 「うん。またぁ、明日!」 「おう、また明日」 俺は朱華丸と別れて家に帰った。 ―――――― 「ただいま」 家に入る。タニが来るまで本を読むことにした。 沈黙の空気が周りに漂う。因みに今家には俺1人だ。 両親は仕事で外国へ。兄弟も今はバラバラの家で過ごしている。(別に喧嘩した訳じゃなえぞ!成り行き、成り行き。) そこで―― ピンポーン インターホンがなる。 はやいな…と呟きながら本を読むのを止め、走って玄関に行く。 「は~い、どちらさ~ん?」 「ん、勇者!」 「…。あ~タニな、あがってくれ」 そう言ってドアを開ける。 「チッ。ばれたか…」 タニは舌打ちをついて家に入る。 「そんなの言うのお前位じゃね?」 俺は笑った。 タニは素早く、無言で俺を指でさした。 (こいつ…!) 殴りたい気持ちになったが、ここは抑えた。 気を取り直して…。 「さて!今日は何を倒す?」 「もちろん、ダオス!」 「あいつテイルズ最強だよな~絶対」 「だな~」 で、職業を決める。 「よし!俺、剣士~」 「んじゃ俺も剣士!」 『…』 しーんとなる。 「…おいっタニ!そこかぶるとこかよ!」 「いや、かぶらないぞ。俺は細剣でいくからなっ!」 「でたぁ!タニの十八番!」 タニは素早い動きが得意分野なんだよな。 「んじゃ俺は普通の剣で行くか…っと、仲間はユーリとエステルでOK?」 「いいよ~」 二人はゲームを開始した。
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