プロローグ

4/5
前へ
/23ページ
次へ
「勇者様~。勇者様~。」 少女は、ベットでグウスカグウスカ寝ている少年を起こしに来た。 「勇者様。朝だよ、気持ちいい朝だよ。」 そう言って、少女は部屋のカーテンを開ける。 「…ん…んんん、ククリか。朝、早いな。」 寝坊助勇者様は、さんきゅ と言ってベットから起き上がる。 「私、三つ編みしてくるね。」 と、少女は洗面所に向かった。 「俺も用意するか。」 気合いの一撃を自分に入れて、服を着替えた。 「ククリ~。終わったか~?」 と言いながら洗面所に向かう。 「ま…まだまだだよ。もうちょっと待ってね」 「ほ~い」 少年は洗面所近くの壁に寄りかかり、色々考えていた。 旅の事、グルグルの事…、 (謎は深まるばかり…か。) 「お待たせ、勇者様」 「おっ、きたか。」 少女は手を差し出す。 「ん?これは?」 「今日も頑張ろうの握手!」 少年と少女は握手をする。 しかし、その手はすぐに離さざるえなかった。 「うわぁぁっ」 「きゃぁぁっ」 2人は頭痛に襲われる。 「ゆ…うしゃさまぁ」 「ク、クク…リ、しっかり、しろぉ」 『扉は開かれん』 「なっ…」 「あ…」 「ククリぃ!?」 少女は気絶している。 「くそ!!誰がこんな事を!…あの赤い髪の奴か。絶対に許さない!」 少年の旅の目的がまた一つ増えた。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加