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「なあ」
「…ん?」
帰り途中、いきなり声をかけられたから返事に戸惑った。
「そろそろ夏休みだろ?予定あんの?」
お前どうせ暇だろ? みたいな顔で聞いてくる。
「…はぁ…」
俺は軽くため息をつく。
そして両手を肩位まで上げて呆れポーズをとった。
「これだから愚民は…。」
「なんだとっ!?」
「いいか?俺は暇じゃない! なぜなら…」
「…ゴクンッ」
タニはツバを飲み込んだ。
その態度を見て少し満足した自分がいた。
「なぜなら…」
少し雰囲気を出すために目の前に拳を握り、拳をプルプル震わせた。
そして…、
「ゲームが、あるからさ!」
俺は空に向かって大きく拳を上に上げた。
(決まった…!ジーン)
俺は心の中で大きく叫んだ。
「!?…あっ、そうですか…。」
そんな俺を見て次はタニが呆れた。
まるで「そんな事だろうと思ってました」と言わんばかりに…。
「お前もどうだタニ?一緒にテイルズでもしないか?」
「テイルズか…いいな、やろう。」
タニは少し考えたが、すぐにOKしてくれた。
「よし、決まりだな!後で俺の家に集合な!」
「O~K~」
俺達は遊ぶ約束して、それぞれの家へと帰って行った。
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