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魔法使いが枯れない桜と同化して中から制御する。
それだけしか、もう暴走を押さえ込むことが出来ない状態にまでなっていた。
しかも、それさえも100%大丈夫と言える方法ではない。
最悪ー、魔法使いの最も考えたくない方法として枯れない桜を枯らすという方法がある。
枯れない桜が暴走するならば、その原因を枯らしてしまえば丸く収まる。
しかし、それをするとー…それ以上考えたくなくて、頭を振ることでその結果を追い払う。
「僕は母親だもん、子供を助けるのに躊躇いはない。だけど…義之君の成長をもう傍で見られなくなっちゃうのか、義之君の子供を抱っこしたかったなー」
泣きそうな声でポツリ、呟く。
思い描いていた夢はあった、もう叶うことはないであろう夢。
その夢から自分の姿はなくなっても、叶えたい。
いや、叶えるのだと。息子を、初音島のみんなを助けるのだと自分を奮い立たせる。
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