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「まぁ組織体制は大切ですね」
適当に相槌を打っておく。
「そこで生徒会だ」
「いきなりスケールちいさっ!」
世界規模の問題を生徒会規模の組織でなんとかしようという発想って……
小学生でもやらねぇ。
お前はいくつですか?
「馬鹿言うな。何も生徒会の人間だけで動くなんて誰も言うってないだろうに。生徒会規模が世界規模を動かすんだよ」
ますます可笑しい話しです。
さすが妄想ガール。
お前はグラフィックから萌え少女を出せるってアレだろ?
アレだよな?
とりあえず段々バカバカしくなってきたところで俺は立ち上がる。
「どうでもいいですが、生徒会の役員がこの学園の学徒魔導師を動かしてテロと戦わせたとします。現実的に勝てると思ってます?」
「ふふ。やってみなければわからんよ」
やはり馬鹿だ。
お前は家に引きこもってゲームをやって妄想していればいい。
そうすれば馬鹿な発想に付き合わされて死ぬ奴なんて出ないのだから。
「生徒会長、俺は今回の依頼は降ります。写真でも何でも好きにバラまいてください」
俺の様子に首を傾げ、
「急にどうした? 怖じけづいたか?」
「ええ“恐ろしい”ですね。無知な人間は死体製造機とはよく言ったものです。貴方は自分の学園の生徒をむざむざ殺されに行かそうとしている。そんな人間に誰が手を貸そうなんて思います?」
「ふふ。あの観客席から眺めていてそう判断したか? それなら甘いな。我が学園が誇る一軍クラスがあんな二軍以下の小隊だなんて思ってもらっては困る」
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