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自信たっぷりの笑みを浮かべているアニメ声生徒会長。
きっと本気でそう思っているのだ。
駄目だ。それならさっさと役員候補を見つけて満足させて、矛先を俺からずらしてしまえばいい。
まぁ生徒会長が台頭して学園がカオスになったら転校してしまえばいい。
俺は演技たっぷりの嘆息をまじえ、
「わかりました。引き続き役員候補の選出をしますよ」
「当たり前だ。やってくれなければ、パンツ丸かぶり写真だけじゃなく、美琴とのラブラブ写真もばらまくからな」
ラブラブ写真?
今、ラブラブ写真と言ったのか?
「何を呆けている。この通り観客席での一部始終を写真に収めているんだ」
「……いつの間に。生徒会なんか辞めていっそうカメラマンになったらどうですか鬼畜」
「鬼畜は褒め言葉にしか聞こえんな。私は真性のサドだからな」
忌ま忌ましい。このクソガキにいいように使われるなんて。
とりあえず俺はクタクタなので教室に戻ることにした。
教室では既にホームルームが始まっていて、ミイラ宮田が
「嵯峨おはよう。遅刻した理由を述べなさい」
「世界恐慌の波がアメリカ経済に大打撃を与えた為に、その波が日本にも押し寄せました。自分はその時速八十ノットの波に便乗して来ましたが間に合いませんでした」
「うむ、宜しい。よく出来ました。教科書の三十五ページを参照しての通り、嵯峨の乗って来た波は日本経済を圧迫……ぐぅぐぅ」
誰かいい加減ミイラを棺に入れてやれ。
もう教科書に書いてないしあんたの担当は現国だから!
冷ややかな視線を浴びながら席につくと、
「一体何やってたのよ」
ラクセリアが相変わらずの退屈そうな顔で尋ねる。
珍しいなぁ。俺に興味でも持ったか?
残念だが俺はお前のことは一ミクロンも興味ないぞ。と、思考し、
「トイレに行ったらイエティがいたんだ」
「へぇ。もう少し捻りの利いた話しが出来ないわけ? 全く……」
芽衣といいお前といい、一体何なんだ?
俺はお前達を退屈させない為の嗜好品じゃないぞ。
求めるなら横臥にしとけ。あいつなら喜んでお前達のペットになってくれるだろうさ。
「ところで、お前そんなに退屈なら生徒会入れよ。あそこは人員募集だぞ。期限は一週間と五日。もしかしたら生徒会長の椅子を狙えたりしてな」
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