プロローグ

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 わからないな。こいつの考えていることが。 「私はただの人間に興味はありません。宇宙人・未来人・異世界人・超能力者……」  芽衣が最後まで言わないうちに俺は即座に近寄り右手で口を塞ぐ。  角川さんちの谷川先生に謝れ! 全世界のすず○やファンにも!  失言の飛び出た口から手を離すと、芽衣は硬直したように固まり、 「動かない。まるで屍のようだ」 「一生屍でいてくれ俺の為にも。ついでに世界の為になる」 「あ、あんたが、そ、そういうなら! べ、別にそうしてあげてもいいんだからね」  そこでツンデレかよ……  明らかに変わるタイミング違うんだけど敢えてスルー。 「ごほん。話を戻すが貴様に生徒会に入って欲しい理由はちゃんとある」  戻すな。今までの脳内ツッコミが無駄になる。  まあ聞くだけならいいか。  少しでもそう思ったのが間違いだったと気づいたのは後の話。  この小悪魔生徒会長の言葉が俺の不幸の引き金になるとは思いもよらなかったわけで。 「生徒会メンバーをスカウトしてこい。全員とびっきりの美女な」  やはり聞かなければ良かった・・・・・・
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