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喉がひゅうひゅう
死ぬ寸前の呼吸をしているー―――――
助からない助からない助からない
毎日…
傷や病を取り込み…
僕は死にかけている
しかし…
朝が来たら。
いつも治っている、無傷で体も動かせる
どんな怪我や病も
僕の仕事は
663は死の身代わりを強制的に行う
しかし…死んでしまった人は蘇せない
さすがに。瀕死の人では無いと
僕の力は働かないのだ…
この…苦しい毎日を終わらせたい
脳、心臓、重要な臓器、体の部品の欠損や破壊
ある程度…なら取り込みが出来る
地獄の責め苦を毎日貰うのだ
しかし…寝ている最中不思議な感覚とともに消えて行くのだ
頭を撫でて来て
必ずキスをして来る夢の住人
言葉を教えてくれた優しい人
しかし顔が見えない
この前は散弾銃を撃たれた偉い人…だっけ……この呼吸は毎日の事でもう慣れた
僕を戻しに来たのだろうか
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