5人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
そんな俺が
口うるさいきりすとにもめげず
単調な練習を続けてこれたのは
本多に勝ちたい。
というその一心だけだった。
…
嘘だ。
正直にいうと
むさ苦しいジムに時々くる
くるみの存在が大きかった。
想像してもらいたい。
世界中の人々が平和で…
じゃなくて、
毎日毎日くだらない練習を
男ばかりで死ぬほどやって
お腹も空いてるし
喉も渇いてる。
誰もがこんなむさ苦しい所に
もう一秒でもいたくないとか
強くなりたいとか死にかけてる所に
さらりと風が吹いて
女神があらわれるんだ。
最初のコメントを投稿しよう!