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杉「……ん……?」
……朝?
ぐるぐると縛り上げられた俺は、芋虫のように寝転がりながらため息を吐く。
杉「縛りすぎだろ……」
昨日の夜、あの人たちと出会った俺が、引きずられるようにして辿り着いたこの場所。
ーーそれが、[新選組]の本拠地だった。
するとゆっくり襖が開いて、人の良さそうなおじさんが顔を出した。
?「ああ、目が覚めたかい」
優しそうなその人は井上と名乗った。
井「すまんなあ、こんな扱いで……。今、縄を緩めるから少し待ってくれ」
杉「ありがとな」
井「今朝から幹部連中で、あんたについて話し合ってるんだが………」
井「あんたが何を知っているのか、確かめておきたいってことになってね」
杉「へ~い」
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