なんら変わりない日常

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そうして慌ただしく1学期が過ぎ、もうどっぷり暑さに浸かった頃夏休みに入った。 毎日毎日チャリで出掛けては、日に日に焦げていく自分の腕や足に満足していた。 ただでさえ、地黒の肌が日サロでも行ったかのように真っ黒になった頃、小さな小さな身体の異変に気が付いた。 それは本当にいつものように、高校に入ってから仲良くなった友達と遊んでいた時のこと。 それこそ、いつものようにカラオケに行って、いつものようにショッピングモールに行って、いつものようにプリクラを撮った時のことだった。
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