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「うわぁ……」
中に入っていたのは、小包いっぱいの大判小判。
洞窟内が薄暗いので輝きこそしないが、それでも値打ちのほどは見てとれる。
「ちこ、これは……?」
浅葱が小包の中を覗き込みながら問う。
するとちこは答える代わりに小包を地面に置き、目を閉じた。
ちこの身体が薄く発光し、どんどん小さくなって行く。
「おいおい、まさか……」
大和が引き吊った笑いを浮かべ、淡い光が消えると、そこにいたのは小さな雀だった。
「ちこ……?」
雀――ちこは小さく頷いてみせると、差し出された飛鳥の人差し指にちょこんと留まった。
そして小さな嘴(くちばし)を飛鳥に向けて開く。
飛鳥が中を覗き込むと、微かに顔をしかめた。
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